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江原啓之神紀行6 北海道・東北・北陸 (スピリチュアル・サンクチュアリシリーズ)

『【神なるもの】に近づく思い』
 人はなぜ〈北〉に憧れるのでしょうか。〈極北〉を目指すのでしょうか。日本国土ならば、「東北」もさることながら、「北海道」に対して〈辺地〉と言うより〈聖地〉、〈人〉より〈神〉宿る太虚の自然、そんな【スピリチュアル・サンクチュアリ】を感じるからでしょうか。

知床、摩周湖・阿寒湖、洞爺湖という一般のガイドに必ずあるありきたりの観光地でも、感性の角度を変えれば、自分なりの神秘を体感できるのでしょう。本書では著者個人の「心の故郷」美瑛が冒頭に紹介されていて、なるほどとうなずけます。そのように私たちもできることなら「心の聖地」「帰るべき場所」を持ちたい気がします。他の人にとっては、どうか分かりませんが、自分にとって「パワーの源」になる泉の辺りみたいなものではないでしょうか。
 
魂を浄化してくれる神秘の場所、聖地巡礼もここに極まった感じですが、ひるがえって、各地のこれまで辿ってきたそれぞれの他の地では味わえない神秘体験も反芻しながら、ああ、「北から」ではなく、「北へ」惹かれていくのは、私の個人的感懐にすぎないのでしょうか。 

どこにでも、魂を磨き、徳を高めてくれる神なるものは遍在するのでしょうが、特に本書完結編をひもとく時、強い自分というものは厳しい【北の自然】において磨かれ、【神なるもの】に近づくことができるような気がしてなりません。ありがとうございました。

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