『おすすめ!渋い大人のドキュメンタリー文学』
捕鯨をめぐって国内でも最近にわかに論争がもりあがっていますね。けれど、そんなことをよそにこの本には昔から脈々と続いてきた鯨漁師たちの仕事ぶりが書かれています。なかなか鯨が捕れないイライラ感、いざ猟に出るときの緊張感、それと狭い船内に招かれざる取材者として著者が居候させてもらってる息苦しさが伝わってきます。捕鯨賛成でも反対の本でもないみたい。どちらかといえば「鯨漁師をめぐる物語」と言ったほうが正しいかも。内容の落ち着き度や表紙の絵、イラストの柔らかさといい、渋い大人のドキュメンタリー文芸としておすすめです。